Blog TenorCup

ブログ倉庫1(2005/4-2014/10)

デビューコンサート(12月19日、音楽の友ホール)も決まっていよいよ動き出したマトゥーリ男声合唱団、団員募集もしながらもともかく歌える歌を一曲づつでも増やしてゆかなくてはならない。12月のコンサートではクリスマスコーナーで少し手抜きができるとしても、肝心の合唱の演奏を10曲位はは揃えなくてはならない。
ということでさっそく先週から楽譜作りとパート別の練習用テープ(MD)の製作に掛かりきりになる。
今月中にコンサートで歌う全ての曲の楽譜とMDを揃えてみんなに渡したい。数少ない練習でたくさんの曲を仕上げなくてはならないので、団員個人々々にはMDを肌身離さずに聞いてもらい、早く歌を憶えてもらうためだ。
曲目の内容はあまり高望みもできないが、日本の歌、外国の歌、それに季節のクリスマスソングなどでバランスよく考える。まず日本の歌はうちの奥方の編曲による「海の歌シリーズ」と題した「浜辺の歌」「椰子の実」「九十九里」の3曲にする。みんな知っている曲だし、「九十九里」の豪快なエネルギーが他の2曲の叙情性を引き立たせるのでうまいバランスになる。
外国の歌は歌いたがっている格好いい曲はたくさんある。その中からまず「シェナンドー」と「ナブッコ」を入れようと思う。「シェナンドウ」は春からやってきて夏の合宿で一応できあがっているお気に入り。「ナブッコ」はオペラファンでなくても憧れるヴェルディの名曲、絶対やりたいと言う。あと「Let’s All Men Sing」というアメリカの曲。全米の合唱フェスティバルかなにかの折に依嘱作曲された曲でやさしいわりには男声合唱の醍醐味の味わえるアップテンポな曲。英語、イタリア語ときたのでドイツ語の曲もというわけではないがもう一曲、雰囲気の違う静かなシューベルトの「Die Nacht -夜-」という定番中の定番の名曲も入れることにする。これで7曲、あとスタンダードなものの中からもう一曲、前からやろうやろうと言っていた「ホーム・スイート・ホーム」(はにゅうの宿)も入れることにする。原語は英語だが映画「ビルマの竪琴」で有名になった日本語での「はにゅうの宿」が良いと思う。最後にクリスマスソングだが、これはアンサンブルとのアレンジを考えたり、他のコーナーの出来次第で伸び縮みさせるつもりなので今はまだ決定せずにもう少し待つことにする。
というわけで9月6日の銀座での打合せの後、すぐに以上のようなことを考え上げ、9月中の練習で全て渡せるように作業開始する。最初はよく知っている日本の歌などが取っ付きやすいと思うので、直近の13日の練習には日本の歌を揃えてゆくつもりで、まずは楽譜製作。久し振りの「Finale」(楽譜浄書ソフト)を引っ張りだして、女房の書いた手書きの楽譜を元に打ち込んでゆく。以前からキーボードは使わずにマウスでクリックしながら一音一音張り込んでゆくのが癖だが、楽譜浄書の作業で、僕が一番面倒くさいと思うのは音符や歌詞の入力ではなくて、その後の表情記号、特にフレーズ用のスラーやアクセント、「crescendo」や「a tempo」など表情テキストなどの微妙な配置と、ページレイアウトだ。特にページレイアウトはその曲を何ページに納めるかといった問題から、見やすく読みやすい音符の玉の大きさや、小節の配置などの微妙な調整で時間を食う。でもこれらの作業は大分手慣れているし、Finale自身もヴァージョンアップで進化しているので以前に比べたら大分スピードアップしてきた。各々の楽譜の上の右端に整理用の書類名を、一番下のセンターにはフッタとして、「2005@ i Maturi」とコピーライトを入れてできあがり。何度か印刷しながら微調整をして決定版を作り、別のMOに保存し、一枚インクジェットで精細に印刷する。これをコピー元譜としてクリアファイルする。
次の日は一日かけてMD用の録音をする。この作業もコンピュータの進化で非常に楽にはなった。レッスン室にあるラックのCD-Recorderにマイクを繋げて、ピアノと歌をCD-Rに直接録音する。そのCD-Rをコンピュータに入れ、「Sound it !」というサウンド編集ソフトで加工、切り貼りし、「Toast」というCD複製ソフトで各パートごと、順番ごとに整理してCD-Rに焼き直してゆく。それを再びレッスン室のCD-Recorderに入れ、そこからやはりラックのMD-Recorderにデジタルでコピーしてゆくという工程です。
この中で一番時間の掛かるのはまず何と言っても録音作業。一つの曲に関して、カラオケ状態で練習ができるようにとピアノ伴奏だけの録音を取り、今度はそのパートの歌の部分を音取練習できるように、1番から3番までとかを全部のパート分、僕が歌ったものを録音するのです。例えば「椰子の実」ですと1番から3 番、それにコーダ部分まであるのをテノール1、テノール2、バリトン、バスと音、言葉を間違えずに歌い、最低16回というか16番以上、コーダを4番と考えるとなんと20番分以上歌って録音します。僕も歌い手のわりには音程やリズムなどはしっかりしている方ですが、男声合唱の4パートを上から下までうまく録音するのは至難の技です。特にバスやバリトンに関しては、いくらマイクを近づけても低い音が出ないので、録音して聞いてみると「シャー」という息の音しか録れないのです。バスさん、バリトンさん、ごめんなさい。
大変な録音作業ですが、今回もっと時間の掛かったのが最後のCD-RからMDにコピーする作業。コンピュータで今はCDのコピーは8倍速から24倍速とか言ってすごく早くできます。しかしMDはそれができないのです。CD-RecorderからMD-Recorderへのコピーはいわゆる1倍速、音楽の時間だけ掛かるのです。これはどうしようもないので、古いラックのCDプレーヤを引っ張りだし、さらには電器屋の閉店セールに飛びこんでMD- Recorderの安いのを見つけて来て、ダブルで作業できる状態にしました。それでもMD一枚に日本の歌3曲に「はにゅうの宿」を加えての4曲。ピアノ伴奏、歌を合わせて16トラック、約40分以上である。ダブルで作業するので4パート1組(4枚のMD)ができあがるまで、約1時間半。
CD-RとMDを取り換える作業の合間にはMDのラベルを作成して印刷さらには張り付け。まさに突貫という感じで家に籠って3日連続の午前3時様の作業。 13日の練習日までにクリアファイルに入った楽譜6部と歌詞テキストが20組。それにMDも各パートそれぞれ6枚づつで計24枚できあがり。練習の後の六本木の焼酎は美味しかったが、まだ今月中に残りの曲目の楽譜、MD作りが待っている。あーあー、あああ!

No Comments :(

Comments are closed.