「イタリア近現代歌曲研究会くにたち」こと『Lirica Moderna・リリカ・モデルナ』が第1回演奏会を4月8日の土曜日、音楽の友ホールで開きます。
オペラばかり歌ってきた自分が、あまりにも歌曲、それもイタリアの歌の流れてきた近現代を知らな過ぎるという事にやっと気付き、くにたちの歌の学生や卒業生達と昨年の春から週一のペースで始めた研究会の初めての発表会です。
どんな作曲家がいてどんな歌があるのか、みんなで図書館での資料集めからはじめ、見つかったものを試演奏してみたり、作曲の背景などはじめ作曲家本人やその作品についていろんな角度から探ったり、イタリア語の辞書を使っての歌詞の訳作りなどもしながら研究してきた。
集めやすく、CDはじめ音資料なども多いという事で、今年の研究対象は早くからO.Respighi中心に進んできたが、できれば一年間で2、3人の作曲家を取り上げていろいろ対比しながら研究したかったので、自分の手持ちでわりと豊富な楽譜のあるF.Alfanoも探ってみることにした。
4月の演奏会に向けて年が明けたのでさっそくチラシを作成して臨戦体制に入ってもらう。
3年生のバリトンの堀内君にチラシのアイデアを出してもらい僕がイラストレータで作成したデータをWebで見つけた宅配印刷屋さんに金曜日の夜にお願いしたら今日、月曜の午前にもうできあがって届いた。
明日がちょうど研究会の日、そろそろ歌う曲もみんな絞りこまれてきたので、さっそくこのチラシを渡して、本番に向けた2月と3月の一番大事な練習期間に入ってもらう。

この間のクリスマスから我が家にまた家族が増えた。
小桜インコの「ルリ」で、まだオスかメスかもわからない。
長く飼っていたセキセイが3月に死んでしまい、寂しがっていた女房が自分の誕生日に合わせて近所のペットショップに予約し生まれたばかりの雛の状態で連れてきた。
初代の「ルリ」は名前の通りきれいな瑠璃色をしたセキセイで、有頂天になるといつも「ルリちゃん、ルリちゃん …!」と自分の名前を言うことができた。
今度の小桜インコというのはあまり物真似はできないと説明を受けたがどうだろうか、また女房が根気良く教え込むとしゃべるかもしれない。
特徴は頬から首にかけてのオレンジ色がとてもきれいで羽根全体の深い緑からの一種日本的なグラデーションが他にはない雰囲気の鳥で大きさもセキセイと同じ位の小型インコだ。
それはよいがこの暮れからの列島を襲った大寒波のまっただ中に、我が家のような夏向きの涼しい(?)家に、生まれたばかりで来たので、ヒーターの入った大きな箱に入れて、ずっと家族と一緒に暖房の効いた部屋で世話をしてしまった。
それでどうも甘やかしてしまったようだ。ほとんど自分を人間で家族の一員だと思っているようで、昼間などもカゴに入れて、階段やベランダなど部屋の外においた途端からずーっと「出してくれ!」とばかりに泣き叫び、カゴの網目をクチバシと足でアクロバティックに飛び回って抗議をして出してくれるまで止めない。
これには家族中が負けてしまい、誰かが「可哀想だから」と言ってはカゴから出してあげてしまう。そうすると餌が欲しいわけでもないのか、すぐに誰かの手の平とか、セータのポケットとかに入り込んで、静かになって寝てしまうのだ。
そんなインコの寝息を手の平やセーター越しに感じながら年賀状の返事を片手で書いたりしていた平和な正月ではあった。遅まきながら今年もよろしく!
