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ブログ倉庫1(2005/4-2014/10)

朝の散歩に変わって今週から一日中歩く事になった.車でそれこそどこにでも行っていた環境が電車・バスでのそれになっただけなのだが、いかに今まで歩かなかったかとてもよく分かった.
昨年の春先に車を入れ替えた際、仲良しの営業マンに進められるまま、ちょっと若者趣味のスポーツタイプにしたのが遠因であろうか、この一年ちょっとの間にスピードが出過ぎて警察のお目玉を食らう事3回にも及び、高い授業料(罰金)を払いながらの強制的通勤手段変更(めんてい)とは自分でも情けないのを通り越して、あきれ返ってしまい、かえって新しい環境を楽しんでいる.
負け惜しみ..?まあそうかも知れないですね.歩くってこういう事だったんだと再認識しながら調布市の自宅から立川の勤め先の大学へかばんを持って電車で週3、通勤しているが毎日が知らなかった事の発見の連続でびっくりしている.
例えば最寄りの京王線の駅から我が家までの距離.一年中取っ換え引っ換えいろいろな音楽学生や歌い手の方々がレッスンで我が家に来るのだが、今回初めて自分で駅からのその道を歩いてみてなんと約20分も掛かるのを発見した.今まで初めての人に電話で説明する時いつも「ちょっと歩きますが、10分位ですよ」なんて無責任に言ってたし、大学の受験生などはその道を一年近く毎週のように通ってきていたわけで、時には虫の居所が悪かったり、よほど生徒が勉強してこなかった時などは、怒り狂って10分もレッスンしないで「帰れ!」と平気で追い返したりしてましたから、何と言おうか…..今ごろになって妙に「みんな偉いもんだな」なんて自分を棚において感心したりしています.(ごめん!)
電車通勤を楽しんでいます….と書いたが、まんざら嘘でもない.なにせ最後に通勤電車に乗ったのはいつか思い出せないくらいですから、電車の中や駅などが「えー、こんなに快適なんだ」と感じるし、乗り換えなども以前に憶えていた不便さなどはどこにもなくて、なんかはじめて電車に乗って遠出する小学生の頃のような気分なのです.
びっくりしたのは立川の駅前、学生の頃はゴミゴミした駅からバスで渋滞の中を30分も掛かって大学まで通っていたのが、今は大きなビルが林立してその間の高い空間を気持ち良さそうに縫うように走っているモノレールに乗り換える時の景色などは、一昔前のSF小説に出てくる近未来都市にいるようで現実感がなくてすごく新鮮です.
いつまでこんな気持ちで通えるか分からないがとりあえずは一ヶ月ほどはこの状態は続くのだから頑張るしかない.ただ今は梅雨の時期なので、雨の中をバスに並んだり、炎天下で長く歩いたりするのが耐えられるかどうかわからない.そんな時になるべくタクシーを拾わないで済むようにするには、運転免許を持っている女房と大学生の娘の機嫌を損なわないように気を使うのも必要か?

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