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ブログ倉庫1(2005/4-2014/10)

成田のJALを辞め青山で働いていた長女は、昨年暮一杯でその輸入家具屋さんも、自分のイメージしていた職場とは違ったようで辞めてしまった。
そして今は新宿の高層ビルの中のアメリカの化粧品会社に一般職として勤め、昨年のあれは何だったのだろうとおもうくらい平和に家から毎朝通っている。
定時で終わり、土日が必ず休めるというのが、もともと家庭的でおっとりしたところを持つ長女にとって居心地が良いようだ。
が、その分と言うのか、土日はほとんど遊びに出たままなかなか家には帰ってこない。
つきあいの長いボーイフレンドがいて、土日も仕事というその彼の細かい世話をしによく行っている…と女房が言っていたが、どうだろうか。あまり毎週末ごとにかいがいしくされても彼の方も欝陶しいだろうに…と男としては気になって考えてしまう。
「でももう今年中には…」などともっと気になる事を女房が正月から言いはじめて、僕のいないところで長女といろいろ相談しているようだ。(この疎外感は何だ! ブツ..ブツ..)
一方今度大学4年になる次女は、相変わらずクールにマイペースである。
高校に入る時にヴァイオリンを諦めさせて音楽から足を洗ったかに見えていたが、かえって我々親のような堅苦しいクラシックではなく、自分達の同年代の好きなサウンドに目覚めてしまい、ヘビ・メタから始まって、高校、大学通してずーっとバンドの活動がメインだったようだ。
高校最後の年の学園祭ではじめて彼女のバンドのステージを見てびっくりした。確かに絶対的な音のボリュームが大き過ぎて、最初は拒絶反応をおこしかけたのだが、我々の頃の貧乏な、へたくそな、マネ事なバンドとは違って、しっかりしたテクニックで、音楽としても全然真似でなく、主張もあるし、聞かせる所もあって、最後の頃には辺り構わず大きな拍手をするほど感心したのを思い出す。
大学に入ってからはそのバンド活動のリーダー役を自ら買って出て、作曲、アレンジ、歌、ヴァイオリン、ベースなどの演奏から、CDのデザイン、製作、販売、はてはHPも立ち上げてライブ活動に熱中し、かなりメジャーなステージにも立っていて、今や知るところではそれなりのアーティストのようだ。
ただそんな彼女も今は就職活動の真最中である。
夜遅くまで部屋で願書や資料作りをして、朝になるとリクルートスーツに着替えてやれ面接だ、会社訪問だと騒いでいる。
硬い法科政治学科に学んだのだが、どうもマスコミ、出版関係が狙いのようである。一般職狙いといっているので、卒業してもバンドを続けて行くつもりのようだ。
この娘の就職が決まって晴れて大学卒業となれば、一応我が家も目標としてきた大きな節目にたどり着くことになる。
そこにたどり着いたら今度は少し自分達夫婦の長くしまっておいた夢を取り出して眺めて見ようかと思っている。

秋になるのがこんなに早いとなにも追い付かない。山に行ってやっと大工作業を見つけて材料を買ったのにそれ以来山に向かって車を走らせられない。病院に入っているお袋にもあれ以来会いに行けない。なにが忙しいのかわからないが家から離れられずに毎週末を過ごしてしまった。昔は代々木猛虎会で大興奮していたあの阪神が優勝し、松井のヤンキースが優勝しても、いったいどこの話なのか全然実感がない。
と思うと、一年間成田での寮生活を頑張った長女が9月一杯でJALを辞め家に出戻って来た。家の4WD1台で事足りた入寮のときとは違って出戻りの時には同じ車で2回往復してやっとぎりぎり荷物が乗った。そして10月1日、やる気満々で青山の新しい職場に飛び出していった。やっぱり家族一緒がうれしいらしい、僕等もうれしい。持って帰ってきた荷物(ゴミ?)はお祖母ちゃんの部屋だった所に山と積まれて向うの窓が見えなくなった…今年一杯このままか?
その上、先週からサーバの調子が悪くなり、この週末はOSの再インストールからサーバの再構築でほとんど部屋に籠ったままで過ごした。
あ、あ、明日からもうちょっと健康的に生活しましょう、はい!
23日には久々のリサイタルも控えているのですよ、しっかり準備に入らなくては。

我家の今夏の大ヒットは竹シーツ。今まで何となく夏になると名前だけは聞いていたがうちの奥さんが今年、東急のカタログで安いのを見つけて買い求めた。
夏の夜の寝苦しさはクーラーの使いかたをどう工夫しても今一で、寝始める頃と、朝の起きる前、酷いときには寝入ってから蒸し暑さや寝汗でまた起きてしまう…と惨々なのだが、なんとなんとこの竹シーツはそんな悩みを本当に一発で解決してしまう優れもので、感動しています。
ちょっと大きいマージャン牌位に切った孟宗竹をシーツ状に敷き詰め、テグスなどで繋いだもので、ベッドの上や、敷布団の上、またはそのまま直に床の上に敷いて使う。家ではベッドのアンダーシーツの上に広げて寝る。ともかく肌を直接乗せてベトつかないし、竹のひんやりとした感触は良いし、竹が熱を蓄えないので、寝返りを打っても肌に触る部分がいつも涼しい。むかし真夏の学校での合宿、熱帯夜の寝苦しさに飛び出して、窓を空け放って寝た廊下の床のひんやりした涼しさを思い出す。
とにかくこれは最高。快眠保証。

効能やポイントはこのページがわかりやすい:http://www3.ocn.ne.jp/~futonya/take.htm

僕のすすめで長女が最近ブログをはじめた: sari sari
成田市内の寮生活で、朝5時に出勤し空港第1ターミナルのJALカウンターにいるのだが、最近は系列のシンガポール航空に手伝いに出ているようだ。そこの外国人スタッフ達と仲良くなって、ラウンジで豪勢なお茶会をして盛り上がっている話しは聞いていたが、今は七夕にあわせて笹の飾り付けをしてみんなでゆかたを着てサービスしているらしい。遠いのに時間が空くとよく我が家に帰ってきては愚痴をこぼして、すぐにでも辞めたい様なことを言い、親としてはハラハラして見守っているのだが、こうやって屈託のない笑顔で仕事をしている様子をみるとほっとする。たしかに成田の寮での生活は厳しそうで、ずーっと親元から離れたことのない東京っ子にとっては何もない離れ小島に流されたような気分であろうし、若いうちにもっとやってみたいこともたくさんあって焦燥感にとらわれるだろう事もわかるような気がするが、もともと好きで希望していたところで今仕事をしているのだから、寂しさはもうちょっと我慢して頑張って欲しいと思う。そんな願いを成田の短冊に書き込みに行きたいのはただの親バカであろうか。